水道水の味って、場所によって違いませんか?

例えば、北海道に帰省した時に飲む水道水は、冷たくてカルキ臭さもないからか、美味しくてゴクゴク飲んでしまうのです。(食事中もつい飲み過ぎて、お腹がいっぱいになってしまいます…。反省)

また、以前住んでいた都市の中には水があまりにも美味しくなくて、慌てて浄水器を買いに走った、ということもありました。

そして、47都道府県の中でも、水道水の評価があまり高くない沖縄。

じつは、水道水の味を左右するのは、供給されるまでの過程や水質です。

ということで、沖縄の水道水は美味しいのか?

探ってみます!

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沖縄の水道水、そのまま飲めるの?

水道水

出典:photo AC

沖縄の水道水って飲んでも大丈夫なのか?

結論から言うと基本的には、そのまま飲んでも大丈夫です!

沖縄の水は「美味しくない」とか「水が白く感じる(石灰が混じっている)」といったネガティブなイメージを持っている人も多いようなのですが、その要因となっているのが沖縄の水道水の硬度が高いということなのです。

ところで、硬度が高い水(硬水と言います)ってどういうことなのでしょうか?

硬水とは、水の中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量が多い水のこと。

沖縄の地層は琉球石灰岩地層と呼ばれるもので、この地層を通った地下水や湧き水はカルシウムやマグネシウムといったミネラル分をたっぷり含んだ水、つまり硬水となります。

しかし日本の多くの地域の場合、地層には石灰岩を含んだ地層があまりなく、これらの地層を通った地下水や湧き水はミネラル分があまり含まれない水、つまり軟水となります。

沖縄以外の都市の水道水やペットボトルで売られている日本製のミネラルウォーターは、実はほとんどが軟水です。

中には硬水のミネラルウォーターもありますが、それらはほとんどがヨーロッパ産のもの。

癖のない軟水を飲みなれている人が沖縄の水を飲むと、「あれ?いつもの水と味が違う」と感じてしまうこともあるのです。

いつもの飲みなれた味と違うものを「美味しい」と思うか「美味しくない」と思うかは、好みによります。

もし苦みやちょっとしたクセのある味が好きな人であれば、沖縄の水を「いつもより美味しい!」と感じるかもしれませんね。

硬水を作り出す地層は「石灰岩地層」ということを先ほどお伝えしましたが、この地層名から想像できるとおり、石灰岩を通ってきた水だから石灰成分を含んでしまうため、水に石灰が混じってしまいます。

そういえば、昔イギリスに行った際、歯磨きの時に水道水をコップに貯めておくと、コップの下に白い成分が沈んでいました。

これって、水の中に含まれている石灰だったのか、と今さらながら気づきました…。

この石灰成分、体には全く問題ありません。

もし気になるようでしたら、石灰成分が沈むまでしばらく待ち、上澄みの部分だけ使えばOKです。

ところで、沖縄って昔から水不足になることが多いということをご存知ですか?

台風の通り道だから、降雨量は関東地方の約1.4倍あるものの、石灰岩地層は保水力が低く、雨を効率よく蓄えておくことができません。

貯水タンク

出典:photo AC

加えて、沖縄には勾配が急な距離の短い川しかなく、雨がすぐに海に流れてしまい、貯水することが難しいという土地でもあるのです。

そのため、沖縄の人は水不足に備えるために自宅の屋上に給水タンクを設置することが多く、この給水タンクは個人の所有物ということから、管理は持ち主が行わなければいけません。

このタンクをきちんと管理しないと、いくら水道水が安全でもタンク内で水質が悪くなってしまうこともあるのです。

もし硬水の味とは違うような異臭味がしたら、タンク内の問題かもしれませんので、そのときはタンク内の管理状況を確認したほうが良いでしょう。

飲み水以外は問題なく使えるの?

手洗い

出典:photo AC

しつこいですが、沖縄の水は硬水です。

硬水の特徴として、石鹸の泡立ちが悪くなる、ということがあります。

泡立ちが悪いからと言って、石鹸をたくさん使ったとしても、泡立ちは変わりません。

また、料理に使う際、一般的に炊飯や出汁を取るといった和食には軟水が向いていると言われています。

軟水は味にくせがなく、出汁をとるときはうまみ成分を引き出してくれ、野菜を使った料理で使えば野菜を柔らかく美味しく仕上がります。

一方、硬水で炊飯すると、米がふっくらせず、炊きあがりが硬めになる、と言われています。

ですので、和食を作る際は、軟水のミネラルウォーターを使った方が良いと言えます。

ただ、ヨーロッパで広く使われている硬水は洋食に適していて、パスタを茹でるとコシのあるゆであがりになり、肉を煮込むとアクをしっかり出して肉を柔らかくしてくれる効果があります。

硬水の特徴をしっかり押さえておけば、料理の腕もグンとアップしますよ。

【あと書き】

海外旅行に行くと、水道水を安全に飲める日本のありがたさを、しみじみと感じます。

沖縄の水は硬水という違いだけであって、安全なことには変わりありません。

住んでいる土地の水道水の特徴を把握しておけば、何も心配することはないのです。

そんな安全な水をいつでも使うことができるありがたさを忘れず、大切に使いたいものですね。