私が小さい頃、良く母が作ってくれたものがあります。

もち米を丸めたものに、あんこをつけた食べ物・・・。

そう、おはぎ!あんこを食べるか、はたまたきな粉を食べるかで、いつも姉といい合いになって、つい食べ過ぎて、最後には2人で苦笑いしていたものです。

先日、このことをダンナに話していたら、「それって、ぼたもちじゃないの???」といわれたんです。

そういえば、ぼたもちともいうかも・・・でも違いってなんだろう??って、しばし頭の中が混乱しちゃいました。

私とダンナは出身地が離れているので、その違いなのかな?気になるので、ちょっと調べてみたいと思います。

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お萩とぼた餅は実は同じもの、地域による呼び名の違いは?

おはぎとぼたもち

出典:photo AC

ズバリ、おはぎとぼたもち、ほとんど同じ食べ物です。

どちらも、もち米とあんこを使っていますよね。

春のお彼岸で食べるときは「ぼたもち」(牡丹の花に見立てたから)、秋のお彼岸で食べるときは「おはぎ」(萩の花に見立てたから)と呼ばれています。

日本では、古くから赤い色に魔除けの力があるといわれていました。

小豆は煮ると赤くなるので、お祝いの席や儀式などで食べ物に入れて振る舞われたんです。

ご飯に混ぜるとお赤飯、砂糖と混ぜるとあんこになります。

その習慣から、お彼岸にはお餅に五穀豊穣(ごこくほうじょう。農作物が豊かに実ること)・小豆に魔除けの意味を込めて、ぼたもちやおはぎを作るようになったそうですよ。
 
ところが、地域によっては、これとは違う呼び方をするところもあるんだとか!

おはぎとぼたもち、地域ごとの呼び名は?

あずき

出典:photo AC

例えば、もち米を使って作る地域で「ぼたもち」、うるち米を使って作る地域で「おはぎ」と呼ぶんだとか。

これは、東北などの米どころで見られる傾向のようですね。

また、京都では、年中「おはぎ」の呼び名を使っていて、春のお彼岸の時期でも「ぼた餅」の言葉を使わないところもあるそうです。

季節によって、おはぎとぼたもちをいい分ける習慣があまりないから、というのが理由とのことですよ。

また、「おはぎ」「ぼたもち」以外の呼び方がある地域もあります。

・かいもち(北海道、富山、石川など)
・手前ころがし(青森)
・なべもち(又はなべずりもち)(秋田)
・釜もち(山形)
・みつめのぼたもち(千葉)
・あんころもち(神奈川)
・おぼた(山梨)
・さなぼり(佐賀)
・いのこもち(宮崎)
・ふちゃぎ(沖縄)

これ以外にも地域によって、ごうはん、もちのめし、よふね、となりしらず、かのこもち、ちゃきんつつみなど、同じ食べ物をさしていると思えなくなるほどたくさんの呼び名があることが分かりました。

おはぎやぼたもちは、行事食として食べられていた名残もたくさん残っているんですね!

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おはぎとぼたもち、素材や作り方も地域ごとで違う?

花
おはぎとぼたもちは、地域ごとで作り方や素材も違うらしいですね。

作り方や素材で、いろいろな呼び方があるので、比べてみましょう。

・小豆を使ったものが「ぼたもち」、きな粉を使ったものが「おはぎ」
・こしあんを使ったものが「ぼたもち」、つぶあんを使ったものが「おはぎ」
・サツマイモを使ったものが「ぼたもち」、あんを使ったものが「おはぎ」
・二口くらいで食べられる小さいサイズのものが「おはぎ」、それより大きいものが「ぼたもち」
・米粒が残っているのが「おはぎ」、完全につぶれているのが「ぼたもち」

これを見ると、地域性と家庭事情とが混ざり合っているのかなという気がしてきますね。

現代では、以前ほど厳密な区別は行われていないようです。

あと書き

おはぎとぼたもちを通じて、日本文化の奥深さを知ることができました。

ダンナの出身県は、ぼたもちと呼ぶ風習が強いようで、そのため冒頭のような行き違いが起こったのも納得しました。

私は、恥ずかしながら自分でおはぎを作ったことがなく、食べるときはいつも和菓子屋さんで買ってきます。

今度、家でおはぎ作りに挑戦して、父の仏壇に供えつつ、母に味見してもらおうと思います!

使うあんこは、私好みのこしあんかな!