私たちはたくさんのものに囲まれて生活しています。

その中でも、窓ガラスは必ずと言っていいほど日本の家にはあるものではないでしょうか?

雪国では冬場の結露を防ぐためのペアガラス、日差しの強い地域では太陽の日差しを和らげる遮光ガラス、外の光を通すことよりもインテリア性にこだわったステンドグラス、はたまた外からの衝撃に強い加工を施し窃盗などから家を守るためのガラス・・・。

こうしてみると、用途に合わせたガラスがあるものの、いつからガラスが私たちの生活になくてはならないものになったのでしょうか?

今回は、そんな窓ガラスの歴史に迫ってみたいと思います。

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窓ガラスはいつ、日本で使われるようになったの?

窓ガラス

実は窓ガラスが日本で普及し始めたのは、割と最近なのです。

ガラスが普及した今の時代でも、割ってしまったときの修理費が高額な窓ガラスですが、昔はもっと高級品でした。

江戸末期にガラスを輸入して使用している人も現れたものの、ごく限られた大名やお金を持っている一部の富裕層だけ。

庶民には全く縁のない物でした。

「じゃあ、庶民は窓にガラスを使わず、何を使っていたの?」という疑問が出てくるかもしれませんね。

庶民の間では、今では和室でカーテンのように目隠しとして使われることの多い障子がガラスの代わりをしていたのです。

また、紙では雨をしのげず破れてしまうような場所では、木で作られた戸を用いていました。

古民家

時代が明治に変わり、洋風の文化が入ってくるようになりました。

いわゆる「文明開化」ですね。

住環境にも今までになかった洋風化が入ってきて、政府が作る洋館には輸入された板ガラスが使われ始めました。

そして明治後期に、いよいよ日本でも国産のガラス工業が起こります。

これにより、庶民の生活にもガラスが取り入れられるようになり、昔ながらの障子がガラス窓へと置き換わってきたのです。

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世界と日本 ガラスの歴史

世界地図

窓ガラスの元となるガラスがいつできたのか、まずは世界の歴史から見てみましょう。

時代をさかのぼること石器時代、天然のガラスが包丁や矢じりとして使用されていたのです。

ガラスの歴史は意外と古いですよね。

そして紀元前5000年頃にはガラスが陶磁器や青銅器を作る材料として、ガラスは使われるようになります。

この当時のガラスは、宝石と交換されるほど高価なもの。

そのため、まだ一般庶民へ普及はしていませんでした。

紀元前1500年ころになると、ガラスの製造技術が発達し、ガラスの器が製造されるようになります。

しかし1つ1つ作っていくため、まだ高価なままでした。

さらに時代が進み、紀元前1世紀には、吹きガラスの技術が発明されます。

吹きガラスは、よくテレビでも見る鉄パイプの先に赤く熱せられたガラスをつけて、ぷーっと息を吹き込みながらパイプをくるくる回して作る、お馴染みの製法です。

この製法の発明によって、いろんな形や大きさのガラス容器を作れるようになり、庶民の間でも使われるようになりました。

ガラス

中でもローマで製造・流通したガラス製品「ローマングラス」は、聞いたことのある人も多いかもしれませんね。

ガラス製品が流通するようになってきたこの頃に、ようやくガラスで作られた窓がついに誕生します!

5世紀になると、板ガラスの製造法ができ、窓ガラスの原型でもある平板ガラスが流通し始めます。

5世紀と言えば日本は大和朝廷の時代!世界ではそんなにも昔から既に窓ガラスが流通していたのですね!

一方の日本では、弥生時代に日本へガラスが伝わります。

ガラスと言ってもガラス玉。

しかも日本で作られたというよりも、どうやら輸入されていたもののようです。

7~8世紀には、日本でガラスの原料が作られるようになったものの、日本でのガラス製品は、コップなどの生活で使うものではなく、まが玉のような宗教的な意味合いのものが主だったのです。

平安時代になると、ガラス製品はあまり作られなくなり、その代わりに陶器がお目見えするようになります。

再びガラスが登場するのはフランシスコ・ザビエルが来日した1549年。

このとき、ザビエルはキリスト教だけでなく、ガラス製品も伝えたのだそうです。

そして、世界・日本ともに20世紀になると板ガラスの大量生産ができるようになりました。

その技術が発展し、今では住んでいる場所にピッタリの窓ガラスが作られるようになったんですね。

【あと書き】

いかがでしたか?

今や私たちの生活には欠かすことのないガラス。

先人たちの苦労があったからこそ、私たちは快適な生活を送ることができるのです。

さあ、今週末は先人たちに感謝の気持ちを込めて、窓ガラスをピカピカに磨きませんか?