海外旅行へいくことが決まると、「絶対この場所へいこう!」「これは自分用へのご褒美として買おう」など、旅先での楽しいできごとを想像しますよね。

でも「どんなことが起こるかわからないから、旅行会社の人に勧められて入った海外旅行の保険で万全かチェックしておこう」なんて、少しネガティブなことを想像することはあまりないかもしれません。

しかし、人生どこで何が起こるかわからないですよね。

大切な家族が旅行中に事故に巻きこまれ、死亡してしまうことも、絶対にないとはいい切れません。

先日も、「オーストラリアのエアーズロックで76歳の日本人が登山中に死亡」、なんていうニュースがありました。

かわいそうだなぁ、と思いましたが同時に、身内の方はこれからいろいろ手続きがあって大変なんだろうなぁ、とも思ってしまいました。

今回は、万が一に備えて、海外渡航先で死亡したときの手続きをまとめてみたいと思います。

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海外旅行で事故、死亡したときに必要な手続きとは?

海外

海外旅行中、事故で死亡したとき、まずやらなければいけないことは、死亡原因が何なのかを調べることです。

とはいえ、ご遺体を直接病院に運び、「死因を調べてください」とお願いしたところで、どこの誰だかわからない日本人が来て、事故か事件かもわからない状況で死因を調べることはできません。

ではどうするのでしょう?

まずは現地の警察に届け出が必要になります。

警察へ通報すると検視(※)がおこなわれ、事故による死亡だとわかれば現地の医療機関にて死亡証明書を発行し、事件だという可能性があれば、捜査はつづくというわけです。

検視・・・事実を明らかにするために、事件の現場などをくわしく調査すること。

手続き

事故による死亡の場合は、日本に帰国するまで時間がかかるようなら、火葬の慣習がある国であれば現地で火葬することもできます。

その場合、火葬場までご遺体を搬送するための手続きが必要となります。

また、埋葬が一般的な国であれば、基本的に火葬場がないので、日本までご遺体を運ぶことになるのですが、ここで問題なのが、亡くなってしまうとご遺体が傷んでしまいます。

そのためご遺体の腐敗を防止するエンバーミング処理を施す必要があるのです。

エンバーミング処理・・・遺体を消毒や保存処理、また必要に応じて修復することで長期保存を可能にする技法。

そうすると、エンバーミング処理をしてくれる業者を選定して手続きをしなければいけません。

同時進行で、亡くなった方が海外旅行傷害保険など保険に入っている場合は、保険会社への連絡も必要となります。

「落ち着いてから連絡すればいいや」と思いがちですが、一報を入れておくことで保険金請求の際に提出する書類を先に把握することができるのです。

帰国後に現地へ書類作成を依頼しなきゃいけない、なんていう手間を省くことができますので、お忘れなく!

海外で死亡した場合は、遺体の輸送など国内よりも多額のお金がかかりますので、旅行の先には海外旅行保険はケチらずに入っておきましょう。

クレジットカードでも、海外旅行保険・傷害保険が付帯しているものを選びましょう。

エポスカードなら海外旅行保険・傷害保険がついて、年会費も永久に無料なのでひとつ持っておくといいと思います。

ご遺体を日本へ運ぶまでにどんな手続きが必要?

ご遺体が日本へ帰国するまでの流れと必要な手続きについて、順を追って説明します。

在外公館に連絡

渡航先によって、亡くなった方を帰国させるまでの手続きや必要な書類は異なる場合があります。

そのため、海外にある在外公館で事務手続きについて相談しましょう。

必要な書類をそろえる

パスポート

国によって必要なものは違いますが、出入国の際や日本へ帰ってから必要となる書類をそろえる必要があります。

・亡くなった方のパスポート→渡航先を出国し、日本へ入国する際に必要になります
・死亡診断書と監察医による死体検案書

→飛行機でご遺体を搬送するときや、日本で埋葬するときに必要となります。

現地の言葉のものだけでなく、日本語で書かれたものも必要です。

ちなみに、父が国内で他界した際、死亡診断書は様々な手続きで必要でした。

役所の方から「コピーを必ず取っておくように」といわれたのですが、かなりの数のコピーを使用しました。

ですので、必ずコピーをとっておきましょう。

ちなみに私は「コピーの予備をすべて使い切ってしまった・・・」とならないように、スキャンしてPDFデータとして保管しておき、必要に応じてプリンターで印刷しました。

・防腐証明書→エンバーミング処理をした場合に発行してもらう
・埋葬許可証(または火葬許可証)、遺体証明書

→日本へ帰国後、遺骨の埋葬時に必要となり、在外公館で受け取りできます。
埋葬許可証はご遺骨をお墓に埋葬する際に、火葬許可証は日本で火葬する際に必要となる書類です。

ちなみに、日本で死亡した場合は、火葬許可証は死亡届を出した際に役所から発行してもらいます。

火葬許可証を火葬場に持っていき、お骨拾いをした後に、火葬場の印鑑を押したものを渡され、お墓にお骨を埋葬する際に墓地の管理者にこれを手渡します。

この書類が、海外で死亡した場合でも必要となるわけですね。

ご遺体を空輸する飛行機の手配と遺族の飛行機の手配と帰国後の手配

飛行機

ご遺体を運ぶ飛行機については在外公館では手配してくれませんので、自分でする必要があります。

また、日本へ帰国後、空港からご遺体を自宅まで運ぶための手配も必要となります。

そのため、日本で行う葬儀をお願いする葬儀社の方にあらかじめ連絡をしておきましょう。

最近では、死亡先の海外から日本へ輸送、葬儀まで一括してやってくれる葬儀社もありますので、そういったサービスを使うと安心でしょう。

こういうサービスがあるということだけでも知っておくとよいでしょう。

【あと書き】

簡単にリストアップしただけでも、これだけのことをする必要があります。

わたしも経験がありますが、家族の死から葬儀、その他の手続きというのは想像以上に大変なものです。

言葉の全く通じない国であれば、これらに加えて現地通訳さんや、現地で代理手続きをしてくれる業者さんの手配も必要となります。

できることならこんな手続きは避けたいですよね。

気をつけることは、海外先ではなるべく危険な場所には足を運ばない、健康状態が悪ければ旅行をキャンセルする、海外旅行保険には必ず入る、などのことは最低限必要なことでしょう。

とくに、海外で死亡した場合には、金銭的にも国内での死亡よりも多額のお金がかかるので、海外旅行の際の旅行保険はケチらずに入ることが大切だと感じます。