「胴囲」と「腹囲」。

この2つの単語が表すものは同じだ、と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

2つの単語の漢字を見比べてみると、「胴体」の「胴」という字と「お腹」という字なのだから、どちらも「お腹の周り」と考えますよね。

しかし、厳密に言うと似て非なるものなのです。

その違いとはいかに!?

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胴囲と腹囲の違いとは?

女性のお腹

出典:photo AC

ズバリ、胴囲とは胴周りの長さで、腹囲とはお腹周りの長さのことを指します。

というと、「胴周りってどこ?」「胴周りとお腹周りって、どこが違うの?」と思いますよね。

ということで、それぞれを詳しく見ていきましょう!

まずは胴囲。

これは、スリーサイズ「バスト・ウエスト・ヒップ」でおなじみのウエストに当たります。

では、ウエストとはどこなのかというと、お腹の周りで一番細いところ、つまり「くびれ」の部分です。

上半身裸になって、鏡の前に立ってみれば、一番くびれている部分がすぐに分かりますね。

女性のウエスト

出典:photo AC

では、腹囲はどこなのでしょう?

腹囲とは、お腹の周りで一番太い部分のことです。

一般的におへその位置が腹囲ということになりますね。

しかし、腹囲があまりにも大きい場合、おへその位置が必ずしも一番太いとは言えません。

ちょっとお腹が大きい、いわゆる「ビール腹」を想像してみてください。

お腹が大きいため、その重みで重心が下がってしまい、おへその位置が一番太いとは言えないのです。

そのため、肋骨の一番下の骨と、腰骨の中間の部分を「腹囲」として計測します。

また、お腹の一番太い部分は、息をするタイミングで数値に差が出てくるため、息を軽く吸ってから吐き出したときに測るという、測るタイミングまで細やかに定義されています。

測る場所・測るタイミングがあいまいな胴囲(ウエスト)に対し、しっかり定義づけされているのが腹囲、といえますね。

胴囲と腹囲、どんなときに測定するの?

胴囲と腹囲、測る位置が違うことがわかりましたが、実は測定するシチュエーションも違います。

胴囲つまりウエストは、洋服のサイズを決めるために測る数値であるのに対し、腹囲はメタボリックシンドロームを予防するために健康診断で測る数値なのです。

健康診断で測られたお腹周りが、自分が普段洋服選びの際に基準にしているサイズよりも大きい、なんて経験はありませんか?

これは、まさに「胴囲」と「腹囲」の違いなのです。

実は、私自身、今回の記事を書くまで、胴囲と腹囲の違いを知らず、「健康診断のとき、腹ペコ状態で行ったはずなのに、なんでいつもよりもお腹のサイズが大きいんだろう?」と疑問に思っていて、「測ってくれた看護師さん、絶対測る場所を間違えてる!」とさえ思っていました。

しかし、看護師さんが測ってくれたのは、胴囲(ウエスト)ではなく腹囲だった、ということ。

看護師さん、疑ってごめんなさい・・・。

ビール腹の男性

出典:photo AC

ところでこの腹囲、なぜメタボリックシンドロームの診断に使われるのかというのをご存知ですか?

目には見えにくい内臓についた脂肪が多くなると、糖尿病や動脈硬化などの症状が起こりやすくなり、結果的に心筋梗塞や脳梗塞といった病気に結びついてしまいます。

これらの恐ろしい病気を調べるために、CT検査をするのが一番正確なのですが、どの医療機関でもCT検査ができるとは限りません。

CT検査機は、なかなか高額な機材のため、全ての病院に備えられているものではないのです。

そこで、目には見えないものの、「心筋梗塞や脳梗塞につながるほどの内臓脂肪がついている=腹囲がかなり大きい」ということで、スクリーニング検査(メタボが疑われる人を選別する検査)として腹囲の測定が採用されました。

男性であれば85㎝、女性であれば90㎝を超える腹囲の場合、注意が必要となるようです。

女性の90㎝はかなりの大きさのような気がしますが、男性よりも皮下脂肪が多いためなのでしょうね。

【あと書き】

いかがでしたか?

胴囲と腹囲の違いや測定目的について、わかっていただけたのではないかと思います。

メタボについては、必ずしも腹囲だけで決まるものではなく、あくまでも参考値です。

自分の胴囲・腹囲の違いを理解した上で、自分自身の基準を日頃から把握し、変化にいち早く気づくということが大切なのかもしれませんね。