四季の移ろいをことばで表してきた日本人。

祝日になっている「春分」や「秋分」を始め、季節を表すさまざまなことばがありますよね。

その中のひとつに「芒種」というものがあるのをご存知でしょうか?

じつは私、恥ずかしながら今まで「芒種」ということばの存在を知りませんでした・・・。

というわけで、今回は「芒種」について調べてみたいと思います!

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芒種って一体なに?

芒種

「芒種」と書いて「ぼうしゅ」と読みます。

芒種を簡単に説明すると、1年を春・夏・秋・冬の4つの季節に分けたあと、さらに季節をさらに6つにわけた「二十四節気」というもののの1つなんです。

四季でいえば「夏」に属して、毎年6月6日頃を指します。

ちょうど梅雨に入るか入らないか、という時期ですね。

ところで「芒種」という漢字、どういう意味なのか気になりませんか?

「芒」はイネ科の植物の先っぽについているツンツンと尖った部分のこと。小麦の先端を思い浮かべてもらうとわかりやすいかもしれません。

稲

この「芒」のついた稲や麦の「種」をまくのにピッタリの季節という意味合いで「芒種」という名前がついたのだとか。

農家の人々にとってはとても重要な季節を表すことばなのです。

ただ、地球の温暖化や品種の改良があったためでしょうか、現代では芒種より少し早い時期に田植えをするようになりました。

「芒種」とタイムラグができてしまっているから、耳にする機会が減ってきたことばなのかもしれませんね。

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芒種の日にちは計算できるの?他の表現はあるの?

計算

芒種の日にちは、西暦を4で割ることで計算することができますよ。

というわけで、実際に2019年の芒種を計算してみましょう!

<手順1>西暦を4で割る

計算式は2019÷4=504あまり3です。

ここでポイントが1つ。

小数点まで出すと割り切れるのですが、割り切らないことです。

整数までで計算し、「あまり〇」で答えを出します。

<手順2>あまりの数を見て判断する

あまりがゼロまたは1の場合→6月5日

あまりが2または3の場合 →6月6日

2019年の場合、あまりが3なので、6月6日となります。

どうですか?とても簡単ですよね。

しかし、例外的に6月4日になる場合もあるのだそう。

もともと地球が太陽の周りを1周するのに365日よりも少し多くかかるため、若干のズレが生じてしまうのがその理由。

あくまでも目安とするのがいいでしょう。

2019年の芒種は6月6日ということがわかりましたが、日本にはこの芒種をほかの季節を表すことばでも表現しています。

芒種は「二十四節気」でしたが、この「二十四節気」をさらに細かく分けた「七十二候」というのがあります。

この「七十二候」では芒種は3つに分けられ、芒種の最も早い時候(初候)を「蟷螂生(かまきりしょうず)」、2番目(次候)を「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」、最後の時候(末候)を「梅子黄(うめのみきばむ)」と呼びます。それぞれの意味を見ていきましょう。


「蟷螂生」
:「蟷螂」という字、見た目は難しいですが「カマキリ」です。カマキリが生まれる季節、ということですね。

「腐草為蛍」:ホタルが光を放ちながら舞う姿が見られる季節、という意味です。朽ちてしまった草がホタルになっていくように感じた昔の人たち。豊かな感性に感服します。

「梅子黄」:梅の実が黄色く色づく季節ということです。気温が高くなり、実が熟して黄色くなる様子が伺えます。

昔の人たちは、季節の中にさまざまな景色を見出し、それをことばで表現していたことがわかります。

鋭い観察力と豊かな表現力に満ち溢れている七十二候を幼い頃に学べば、四季の移ろいを楽しめるかもしれませんね。

芒種の前と後はなんて言うの?

疑問

二十四節気の1つが芒種とお伝えしましたが、芒種の前は「小満」、後が「夏至」となります。

1年の中で最も昼が長くなる「夏至」は、よく耳にしますよね。毎年6月21日頃で、まだ梅雨が続いている季節です。

一方の「小満」は5月23日頃。梅雨に入る前の太陽の光がまぶしい過ごしやすい日が続く時期です。

「小満」という漢字からイメージできるように、さまざまなものの成長が満ちてくる季節を表しています。

ちなみに、沖縄では「小満」と「芒種」を合わせた「小満芒種(すーまんぼーすー)」ということばが使われていて、梅雨の意味で用いられています。

本土に比べて梅雨入りが早い沖縄らしい使い方ですね。

あとがき

いかがでしたか?

日本の四季をあらわす表現「芒種」。他のことばとともに、もっと使われるようになる機会が増えれば、日本の美しい四季を堪能できるかもしれませんね。