もう何年も前になるんですが、梅雨の時期にスーパーに買い物に行ったら、

「今日は半夏生です!タコを食べましょう!」

っていう張り紙がしてありました。

そのときは、ふ~んそうなんだ、じゃあ夕飯はタコにしようって思って、特に深く考えずにタコのお刺身を買って帰りました。

「半夏生」の読み方も分からなかったので、家に戻ってパソコンで調べたら、「はんげしょう」と読むんだとか。

そうしたら、「半夏生には天から毒が降ってくる」って書いてあるんですよ!

天から毒?!どうして?!と思ったのですが、詳しく調べる時間がなかったので、結局そのままにしちゃったんです。

先日、娘の大好物のタコを買う時に、このことをふと思い出しました。

今度は忘れないように、半夏生と毒の関係を調べてみました!

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半夏生(はんげしょう)に毒があると言われるのはナゼ?

半夏生

出典:photo AC

半夏生とは、元々は花の名前なんです。

緑の葉が半分白くなっていて、お化粧をしているように見えることから、「はんげしょう」と呼ばれるそうです。

じつは半夏生の花の根っこには、毒があるそうなんです!

これは、梅雨が終わりかけた時期に、カビが繁殖しやすいことも関係があるのかも知れません。

このことから、半夏生が生える時期には天から毒気が降ってくる・地面に毒を含んだ草が生えてくるなどの言い伝えが・・・。

怖い言い伝え

毒を含んだ雨が入らないように井戸にフタをかぶせる、とか、この日に収穫した山菜や野菜を食べてはいけない、なんて言われていたんですよ。

半夏生については、たとえば三重県では、「ハンゲという妖怪が徘徊する」と言われていたり、埼玉県では「竹の花を見ると死んでしまうので、竹林に入ってはいけない」との言い伝えがあったりするなど、地域によっていろいろな説があります。

これらの言い伝えによって、逆に農家の方々は田植えで疲れた体を休めることもできたようですよ。

「農作業をするな」という戒めだととらえることもできますね。

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半夏生って?七十二候って何??

農作業

出典:photo AC

半夏生は、七十二候(しちじゅうにこう)の一つです。  

七十二候については、のちほど説明しますね。

半夏生の期間は、夏至(6月21日頃)から数えて11日目の7月2日頃から、七夕(7月7日)頃までの5日間とされています。

この時期は、半夏が生え始めるころにあたり、田植えは半夏生に入る前に終わらせるものとされてます。

半夏生の「半夏」とは、「烏柄杓」(からすびしゃく。サトイモ科の植物のひとつ)の異名で、先ほど話した花の半夏生とは違います。(ややこし~)

この半夏は、シュウ酸カルシウムを含んだ毒草ですが、同時に生薬でもあるんです。

ますます混乱しちゃいますね~。

ここで、七十二候とは何なのかをちょと説明しますね。

日本には、季節の移り変わりを表す言葉として「二十四節気」があります。

春分や夏至、秋分、冬至などは、聞いたことがありますよね。

これらも二十四節気です。

そして、この二十四節気をさらに5日ごとに分けて、1年を72の候で分けたものを「七十二候」と言います。

七十二候は、二十四節気よりかなり細かく分かれており、季節の変化や動植物の動きを知らせるものとして古代中国で作られたものです。

日本では、江戸時代になってから日本の気候や風土に合うように改定されたんですが、やはり中国で作られたと分かるような、漢語のような読み方をするものが多いですね

たとえば、半夏生と日にちが近い七十二候を見ると、6月26日頃の「菖蒲華」は「あやめはなさく」と読むんです。

とっても風情があると思いませんか?

これは文字通り、あやめの花が咲き始める頃なんですよ!

ちなみにこの言葉の「菖蒲」は、端午の節句で飾る菖蒲(しょうぶ)ではなくて、花菖蒲のことをさしています。

あとがき

半夏生と毒の関係には、作物や穀物が豊かに実ってほしいという思いと、農作業後の疲労回復につとめるという昔の農家の方々の知恵がつまっていたんですね。

七十二候の半夏生にタコを食べるのは、田んぼに植えた苗が、タコの足のようにしっかり根付くようにと願掛けをしたそうです!

また、タコにはタウリンが豊富に含まれるので、疲労回復の効果も期待できます。

梅雨明け間近の時期に、しっかり栄養をとって、真夏に体調を崩さないように気をつけたいですね!