ヤマユリ(山百合)は、夏の7月から8月にかけて咲く日本特産のユリ科の球根植物です。
主に近畿以北の山地や森などに多くみられ、花の直径は何と20センチ以上
もあり、ユリ科のなかでも最大級の大きさを誇り「ユリの王様」とも呼ばれています。

ヤマユリ

上のヤマユリの写真をみてもらうとわかるように、ヤマユリの色は白で、
花弁の内側には黄色や紅色の斑点があり、とても美しく迫力満点ですよね。

ヤマユリの満開時には、花弁が外側に見事な弧を描きながら広がり、おおむね
1個から10個程度を咲かせます。(大きいものになると20個くらい咲くものもあります。)
そして驚くのはその大きさだけではなく、甘く濃厚な香りがするところです。

英語では「golden-rayed lily(黄金の舌状花のあるユリ)」と呼ばれ、
歴史を紐解くと、江戸時代の末期の外国人居留地があった横浜などで、
日本特産のヤマユリは外国人に大変気に入られていたことが文献を読むと分かります。

当時からアメリカやイギリスへヤマユリの球根が輸出されていたことも
ヤマユリがいかに人気があったかが伺えます。1873年に開かれたウィーン万博でも
お披露目され、ヨーロッパでも注目を浴びた有名な花なんですよ。

ちなみに、ヤマユリは愛知県にある鳳来寺山に自生するところから
鳳来寺百合(ほうらいじゆり)とも呼ばれています。

また、ヤマユリの斑点がない純白の品種がカサブランカです。
さらにオリエンタル・ハイブリッドと呼ばれる、ヤマユリとカノコユリ、
タモトユリを交配させたものも有名です。

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ヤマユリの花言葉

そんな国内外を問わず、人々を魅了するヤマユリの花言葉は

「威厳、甘美」です。

威厳と甘美は一見、反する言葉のようですが、大きく迫力のあるヤマユリの花は
威厳を保つ反面、なんとも情緒あふれるロマンティックさも感じるという意味合いでしょうか。

そんな魅力のあるヤマユリを栽培したいという方もいますが、
ヤマユリの栽培、育て方は結構場所に左右されますので注意してください。

まず、ヤマユリの栽培に適した場所ですが、西日の当たらない東斜面の傾斜地が
最もよく、一般の庭先で育てる場合は、半日陰の場所や木陰の下が良いでしょう。

加えて、夏でも涼しく風通しが良い場所で、水はけがよく害虫(アブラムシ)が
少ない場所が理想です。なお、ヤマユリは背丈が高くなるので鉢植えにはあまり向きません。
(深くて大きい鉢ならOK)

ヤマユリは通常、球根から育てますが、種から栽培する場合は1年目は芽がでません。
2年目の春になるとやっと芽がでて、花が咲くようになるまでは
4、5年かかるので根気が必要です。